パラレルワールドに行けるの?

 こんにちは、沙耶です。パラレルワールドに行く方法として、クォンタムジャンプというものを上げる人がいます。アメリカ修行僧と呼ばれるバート・ゴールドマンです。クォンタムとは量子のことで、量子論に基づいた方法なのだそうです。今回はそんなクォンタムジャンプを紹介したいと思います。

クォンタムジャンプって何なの?

 ゴールドマンのサイトによると、彼がクォンタムジャンプを開発するようになったきっかけは韓国人の知り合いが「気」を使ってゴールドマンの頭痛を直したときだそうです。そしてゴールドマンはアメリカにヨガを広めたパラマハンサ・ヨガナンダからヨガの哲学を教わり、その後も風水催眠などを学び、それをクォンタムジャンプに生かしました。つまりゴールドマンは西洋の精神世界の始まりである催眠東洋哲学を融合した現代オカルティズムの王道を行っていることになります(詳しくはオカルトの歴史でわかる『引き寄せの法則』!からどうぞ)。もちろん本人はそんなつもりはないと思いますが、引き寄せの法則神智学協会と同じ道を進んでいます。

 クォンタムジャンプのクォンタムとは、量子のことです。ゴールドマンはクォンタムジャンプについて自身が販売する教材の紹介文で次のように説明しています。


Quantum Jumping is based on the Theory of Parallel Minds (which is a blend of the Eastern Philosophy of Multiple Lives and Western Quantum Physics).

(クォンタムジャンプはパラレルマインド理論に基づいています。パラレルマインド理論は、複数の生命に関する東洋哲学と西洋の量子力学のブレンドです。)

http://www.burtgoldman.com

※複数の生命に関する東洋哲学(Eastern Philosophy of Multiple Lives)が何のことを言っているのかピンと来なかったので、分かる人がいたらコメントで教えていただけると嬉しいです。

 ゴールドマンについて書かれたページにはヨガ、風水、瞑想を学んだという記述はあるのでゴールドマンは東洋哲学について学んだのでしょう。しかし量子力学を学んだという記述はありません。つまり、ゴールドマンはマンデラ効果を提唱したフィオナ・ブルーム同様に「もし量子力学でいう多世界のようなものがあるとすれば」という仮説のもとにクォンタムジャンプという名前を付けたと予想できます。

パラレルマインド理論って?

 ゴールドマンの説明にある “Theory of parallel minds” をGoogleで検索しても何も情報は得られず、ゴールドマンのサイトにも詳しいことは書いてありません。なので、東洋哲学と量子力学という言葉から推測するしかありません。ここでは私の推測を書きますが、有力な情報があれば教えてくれると嬉しいです。

 ゴールドマンは次のように述べています。

Imagine that somewhere out there, in one of these universes, there’s a billionaire you, a rock-star you, a supermodel you…

Now imagine if you could jump into those universes…

(たくさんの宇宙の中にいろんなあなたがいることをイメージしてみましょう。金持ちのあなたが、ロックスターのあなたが、スーパーモデルのあなたが。

そしてそんな宇宙の中に飛び込めるか、イメージしてみましょう。)

 前半でパラレルワールドについて述べており、後半は引き寄せの法則に近いことを述べています。そして、全体を通して暗示的な文章になっています。パラレルワールドについてはファンタジーなどではなく量子力学という科学の領域を引き合いに出して「科学的だ」と説得力を持たせています。また、引き寄せの法則は西洋化された仏教思想として「歴史的な権威」によって説得力を持たせています。説得力があるから真実だというわけではありませんが、少しでも根拠を提示することで暗示の効果を狙っているのではないでしょうか。

 もちろんゴールドマンが詐欺師だというわけではありません。むしろ唯心論的に考えれば正しいやり方です。ただし唯物的な考え方から生まれた科学を唯心論的なニューソートに取り入れたことで「科学は今の世界でしか通用しない」と唯物的な考え方を否定してしまったということも事実です。

量子力学じゃなくても良くない?

 量子力学を引き合いに出すメリットは説得力のあるパラレルワールドの理論というだけであり、それ以外の量子力学の概念である粒子と波動の二重性波動関数などは必要ありません。難しくて理解しづらい量子力学を引き合いに出すよりも簡潔にまとめる方法があります。

 過去の記事「パラレルワールドってこんなもの」では唯物的ではなく、かつパラレルワールドを説明できる理論を紹介しました。それは「もしあのときにこうしていれば」という事実ではないことについて論理学で扱うための理論、可能世界論です。ゴールドマンも「もしお金持ちだったら、もしロックスターだったら」と、もしもの世界を想像することを言っているので、量子力学よりは可能世界論に近いように思います。このことから可能世界論と西洋化仏教を元にパラレルマインド理論を推測できそうです。

 まず、可能世界論に基づいてパラレルワールド、つまり「もしもこうだったら」という世界が無限に存在することを考えます。可能世界論では物質が干渉し合うことができる範囲を一つの世界とするので、異なる世界同士は物理的に干渉することはできません。しかし可能世界論のパラレルワールドは「もしもこうだったら」という世界なので、パラレルワールドのいくつかを正確に想像することができます

 次に、西洋化仏教は「意識によって宇宙が変わる」ということが基盤になっていることを考えます。意識(東洋哲学でいうアートマン、認識するもの。くわしくは自我なんて存在しないという考え方からどうぞ。)はこの世界だけでなくパラレルワールドも認識することができるので、自由に選んだパラレルワールドを「引き寄せる」ことができるはずです。

結局は原点回帰

 パラレルマインド理論は目新しいものではありません。難しい言葉を並べましたが、結局は明晰夢自己暗示瞑想を使ってパラレルワールドへ行ったりタイムリープしたりできることを説明しているに過ぎません。

『パラレルワールドに行けるの?』へのコメント

  1. 名前: 投稿日:2017/12/17(日) 02:26:33 ID:aa2daccb3 返信

    少し考えて見て気づいたのはやはり意識を変えても宇宙は変わらないと思う。

    理由は、俺たちに自由な意思があるのかということが分からないからだ。よくよく考えてみれば、なぜそういう選択をしたのかと聞かれたら必ずなんとなくとかそういう自分とは別の意思?によって物事を選択していることが分かる。

    頭の中で2択(正しい又は正しくない)を考え大抵は正しい方を選ぶ。しかし正しくないほうを選ぶこともできたのになぜ正しい方を選んだのか。なぜ超自我に逆らうことができなかったのか。なぜ遺伝子は生き続けようとするのか。それは誰にもわからない。

    「正しいことのみを実行するロボット」に意思がないと考えると正しいことをし続ける人というのはそれはもうロボットに他ならない。つまり意思はない。

    意識はどこからやってくるのだろうか。同じ様に色や音といった感覚についてもどこからやってくるのか分からない。記憶に関しては経験の積み重ねだから間違いなく生まれてから備わったものだろう。この考え方だと記憶と意識は一緒に生まれたものではないという考え方になる。
    だから意識を変えてタイムリープをしようとすると記憶と意識が分断されると思う。記憶がどこかで意識と同じ状態になるなら話は変わるけど。

    素粒子と別の属性で意識を創る物質があると考えると意識がなんなのかを知ることができるがそうするとタイムリープはできなくなるだろう。
    俺の考えでは俺らの脳が稼働することにより重力の様なものを発生させていてそこに意識を創る物質が溜まることで意識の化学反応の様な現象が起こり今の意識が起こるのだと思う。そして脳が活発になればなるほど意識の物質は増えていきよりはっきりとした意識が生まれ、脳が鈍くなるほど重力の様な力が弱まり意識を創る物質が離れていく。

    意識を変えるというのは脳の稼働率をコントロールすることにより意識の化学反応を変化させることになる。

    続きを書きたいが眠いから寝る

    • 名前:沙耶 投稿日:2017/12/17(日) 07:37:41 ID:8629cc38b 返信

      コメントありがとうございます。

      そもそも「なぜ」と考えていくと分からないものは意識の自由に限りません。物理法則も、例えば「N極とS極は引かれ合う」ことを磁場や素粒子から説明することができますが、それは「どうやって」引かれ合うか説明したに過ぎず、「なぜ」と引かれ合うことの必然性を説明したわけではありません。

      このすべての「なぜ」を解決するのが可能世界論の考え方で、別に必然性などなく別の世界で実際に起こっていることなのだと考えます。この記事でのパラレルマインド理論もそういう考え方を可能世界論から引用しています。

    • 名前: 投稿日:2017/12/25(月) 01:29:56 ID:c85c7d919 返信

      は、眠いから寝るだと!それでも侍か!

  2. 名前:デーモン隠れ侍 投稿日:2017/12/18(月) 19:52:01 ID:7f8b84b15 返信

    確かにな。なぜというのは考える必要はないな

    • 名前: 投稿日:2017/12/25(月) 01:32:30 ID:c85c7d919 返信

      デーモン閣下ですよね

      • 名前:佐和山の侍 投稿日:2018/01/06(土) 23:59:14 ID:b8a868ffa 返信

        いや、佐和山の侍だ。
        この世界がゲームだと考えると設定として重力やなんやらを設定することができるよな。だとすると精神というものもやはり設定として組み込まれたものなのだろうか。
        だとするとこの世界には初めから2つの世界が存在することになる。1つは物理世界。今見ている俺たちが現実と呼んでいる世界。もう一つは精神世界。妄想、夢の世界。
        この二つの世界は同時に見ることはおそらくできない。というのも俺が実際にやってみたところどちらかを鮮明に見ようとすると必ずどちらかがぼやける。これは単純に俺の脳のスペックが低いからかもしれん。
        ただ、物理世界が変わるときには必ず一度精神世界に移動する。
        このことから二つをつなぎ合わせているのは脳だと思われる。

        話は変わるがここで俺の今の考え方を書いておく。自分のメモ用に。
        まず物理世界というのはいわばオンラインゲームのようなものだ。モニターの中の世界だ。その世界では様々な人や世界と干渉できる。そして何より共有することができる。
        それに対して精神世界はオフラインゲームだ。誰にも干渉されず共有することはできない。そして何よりまったく別のモニターである。
        そしてオフラインのモニターは他人に干渉されない、というより観測者の数が1人しかいないため好きなように世界を変えることができる。そして精神世界で作り上げたものを現実世界に透かして見せる。
        分かりやすく言うと、ARのようなものだ。スマホ越しに画面を見てあたかもそこにポケモンがいるように見えるようにする。これがいわゆるタルパだ。
        一応これでも世界というのは変えることができる。だがそれは薄っぺらいものだ。
        どうやっても他人を変えることはできない。
        そう、タイムリープは観測者ごと変えてしまう。つまりモニターを見ている自分自身を変えてしまうことだ。
        これはどういうことかというと、認識するものを変えること。
        捉えることができないものを変えること。ということはタイムリープは無理だな。

        ただしこれは他人に意識があるということが前提である。他人に意識がない場合はタイムリープは可能かもしれない。
        他人に意識がない場合はモニターはオフラインのものしかない。だがここまで世界が変わらないこと、そして何より他人が自分と似ていることから考えると他人に意識があるという確率は高いだろう。

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