12月25日は誰の誕生日?

 こんにちは、沙耶です。今日はクリスマスイブですがいかがお過ごしでしょうか。日本ではクリスマスと言うとサンタクロースがいい子にプレゼントを配る日として、またお祭りと同じようにはしゃいで楽しむイベントとして定着していますが、本当はキリストの降誕祭であることはご存知の通りです。しかし、キリストの降誕祭自体がミトラ教という他の宗教から影響を受けたものであることをご存知でしょうか。

ユダヤ教とキリスト教

 そもそもキリスト教はユダヤ教から始まっています。ユダヤ教はユダヤ人が信仰する宗教です。元々存在したユダヤの国がエジプトに滅ぼされ、ユダヤ人はバビロニアの捕虜になりました。そこからモーセが率いてエジプトから逃げ、その先で神と契約したというところからユダヤ教が始まります。

 ユダヤ教によれば、ユダヤ人は神に選ばれた民族です。神と契約したのはユダヤ人だけなので当然ですよね。しかし、このことに異議を立てたユダヤ人がいました。それこそナザレのイエスです。イエスはユダヤ人だけが救われるのではなく、神を信仰する全ての人間が救われるのだと言ったのです。もちろんそんなことはユダヤ人にとって神への冒涜です。最終的にはローマ帝国への反逆者としてイエスは十字架にかけられてしまいます。

ミトラ教とキリスト教

 そんなイエスですが、実はイエスに似た救世主が古代のイランでも存在していたと言われています。それがアーリア人の信仰する神、ミトラです。

 ミトラは太陽神なので、十二星座に囲まれています。また、目の見えない人を見えるようにするなどの奇跡を起こしたり、誕生の日を予測する人物が現れるなどキリストと似た伝説が多く残っていると言われています。言われている、と書いたのは理由があります。ミトラ教は一時はローマ帝国に広がったのですが、その後キリスト教がローマ帝国の国教になるとミトラ教は衰退してしまったのです。中にはミトラ教を「悪魔がキリスト教に似せて作った宗教だ」という人もいます。そういうこともあって、ミトラ教がどのような信仰をする宗教なのかはっきりしないのです。

 ちなみに12月25日はミトラの誕生日で、ミトラ教の祝日です。キリスト教が広まったことによりキリストの誕生を祝うクリスマスに変わったのではないかと言われています。

仏教とミトラ教

 キリスト教にミトラ教の影響が残っていたように、ほかの宗教にもミトラ教の影響が残っています。アーリア人が支配した地域と近い地域で生まれた仏教にも残っています。

 弥勒菩薩は日本人にも馴染みがありますが、インドではマイトレーヤと呼ばれており、ミトラが仏教に取り込まれて生まれたという説があります。そもそも弥勒菩薩はブッダの次に悟りを開く菩薩で、56億年後に現れ多くの人を救ういわゆる救世主です。そして、この救世主に目をつけたのが後に神智学協会を立てる現代オカルティズムの始祖ブラヴァツキー夫人です。

 ブラヴァツキー夫人は世界のすべての宗教はひとつの神が時代や地域に合わせて啓示を示したものであると考えました。宗教によって言っていることが違うのは、時代や宗教によってやるべきことが変わってくるからなのです。そしてこれからの時代はこれまでの神の啓示を盲目的に守るのではなく真理を追求すべきであり、マイトレーヤ(弥勒菩薩)という真理を教える世界教師が現れるのだと考えました。これが神智学の考え方です。

ミトラ教とオカルティズム

 ミトラ教の教えははっきりしませんが、その影響は東西の宗教にいまもなお残っています。そしてブラヴァツキー夫人は西洋の人間でありながら東洋の考え方を取り入れ、神智学を体系化しました。このことから「ブラヴァツキー夫人はミトラ教を再解釈したのだ」と考える人もいます。この神智学から引き寄せの法則などの現在のニューソートに影響を与えていることを考えると、ミトラ教は今後も私たちに影響を与えていくのだと考えさせられます。

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