節分でわかる時間の感覚!

 こんにちは、沙耶です。2月3日は節分ですが、節分といえば恵方巻きと豆まきのイメージしかない人もいるかもしれません。しかし太陽太陰暦を使っていた頃の日本人の時間の考え方を知るのに節分はなくてはならない存在です。そこで今回は節分を通してかつての日本人の時間の考え方を見ていきたいと思います。

節分は旧暦何月何日?

 私たちが生活でよく使う西暦は太陽暦なので、1年の長さが地球の公転周期とほぼ一致しています(詳しくはこちら)。これは、同じ日付なら同じ季節になるということです。節分も例外ではなく、冬と春の境目となる立春の前日が節分となります。しかし実は西暦は完全に地球の公転周期と同期しているわけではなく、少しずつ日付と季節がずれていきます。実際、1984年までは節分は2月4日でしたし、2020年代からは2月2日になると予想されています。では旧暦ではどうでしょうか。旧暦の場合は月の満ち欠けが1ヶ月を決めて季節に合わせて閏月を入れるため、毎年同じ節分の日付というものはありません。わかるのは節分が12月(師走)または1月(睦月)になるということだけです。

 旧暦の月の名前は、黄経によって決められます。黄経とは太陽の通り道の角度のことで、春分点が0度、夏至点が90度となります。黄経で15度ごとに名前がついていて、300度となる日を大寒、330度となる日を雨水といいます。旧暦では大寒の日を含む月が12月、雨水の日を含む月が1月となります。立春は黄経315度のときの日で、節分はその前日なので、大寒から雨水までの間となるため12月から1月になるのです。

そんな月の決め方でいいの?

 2月は黄経0度を含む月、5月は黄経90度を含む月、8月は黄経180度を含む月…というように角度ごとに月の名前を決めていきます。これによって地球の公転1周がちょうど1年になります。1年の長さは西暦より正確ですが、この月の決め方には問題点もあります。

 太陽の角度によって月の名前を決めると、春分から秋分の長さよりも秋分から春分の長さの方が短くなります。なぜなら地球の公転は楕円軌道で、単位時間当たり何度移動するかを表す角速度が一定ではなくなるからです。半年の長さが変わってくると秋分から冬至までの4分の1年間で3ヶ月入れたいのに2ヶ月しか入らなくなるということが起こります。実際にこれが起こるのが2033年で、それまでに改善策が必要とされています。

「暦の上では」という信仰

天文学上は節分は冬と春の境目の日です。しかし、私たちは太陽の角度で季節を感じているわけではなく、気温や過ごしやすさ、動植物の動きに季節を感じているはずです。これは太陽だけでなく風の向きや強さなどによっても変わってくるので、必ずしも暦が感じている季節を表しているわけではありません。それにも関わらず私たち日本人は伝統的に節分という行事をし、「今年もそんな季節か」と感じます。これこそ現代の日本人が信仰しているものの1つだと考えていいのではないでしょうか。

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