「気」って何?

 こんにちは、沙耶です。以前の記事で文化間距離を紹介しました。そこで日本の文化から日本人のための魔法体系が作れるかもしれないと考えました。ところで日本には「気が散る」「気を配る」「気に触る」などの「気」を使った慣用句が多くあります。今回は「気」の正体について紹介しようと思います。

「気」と「理」

 気は元々中国の思想です。中国には諸子百家と言って多くの思想家がそれぞれの哲学を展開していたため、その正体はこれだ、と一概に言うことができません。諸子百家で最も有名なのは孔子の儒家です。孔子の思想は後の時代の思想家に大きな影響を与えますが、そのせいで同じ儒家でも思想家によって別の思想になってしまうこともありました。

 孔子の思想を受け継いだ思想家の中には日本に大きな影響を及ぼした人もいます。それが朱子です。朱子の哲学の特徴は孔子の思想に陰陽五行説を取り入れたことです。孔子と言えば「王が良い政治を行い、民が王を敬えば平和な世の中になる」という思想です。一方で陰陽五行説は「1つの太極という混沌が分かれることで世界が生まれた」という考え方です。そして朱子学では民が行う法則である仁や義など「理」太極が分かれてできた要素「気」と呼びます。つまり、「気」とは法則「理」を除いたこの世の全てそれぞれのことをいうわけです。今の日本でも自然の法則について研究する学問領域を「理」という文字を使って理学と言ったりします。

気功と催眠

 催眠術とは医師メスメルの動物磁気から発展した技術で、西洋発祥です。一方で気功は中国の民間療法で東洋発祥です。2つは似ている部分はあるものの、異なるところもあります。

 催眠術師として知られる苫米地英人によると気功と催眠のメカニズムは同じです。しかし、気功は「気」を使い催眠は「言葉」を使うという点で異なります。気功が気功師の気をすり減らすのに対して催眠は催眠術師が何かをすり減らすことはありません。また、気功は気さえ届けば視覚的・聴覚的に隔離されていても効果を発揮しますが、催眠は言葉が届くことが前提です。

 さらに、気功とは催眠によって気という中国の世界観に入ることによって説明がつくと苫米地英人は言います。世界観を共有するだけで実際に隔離された人に影響を与えることができるとすれば、それは世界観ではなく存在する世界であると言うしかないように私は思います。

「気」を利用したタイムリープ

 気功は自分の体に触れていない部分の気を動かすことができます。気は世界の全てそれぞれのことなので、もし世界の全てを操ることができたとすれば過去の状態に世界を戻すことができるはずです。これは超能力について紹介した記事でも取り上げています。

 問題は「気」をすべて操ることができるのか、という「理」の問題になります。数人の人間の気を同時に操る気功師は数多く存在しますが、世界全ての気を操る気功師はなかなかいません。原理的にそんなことが可能なのか、という点が今後の課題になりそうです。

『「気」って何?』へのコメント

  1. 名前:時水光 投稿日:2018/04/06(金) 00:09:58 ID:36a035780 返信

    こんばんは、私もメンバーに入ります!

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